MOVIE
私が亡くなった日。悲しんでくれた人がいたの。
それは、お姉ちゃんと、私の恋人。二人はとても悲しんでくれた。
だから。私は私の家に停まることにした。
「死者と生者の入り交じった三角関係」
幽霊がときどき、生きている人に怨念として、攻撃するということを耳にします。この映画では、その怨念というのを、人間の感情として捉えたいと思っています。幽霊が幽霊として存在する理由はどこからやってくるのか、幽霊が怨念を持つ理由はどこにあるのか。それをある悲しい姉妹のお話を元に描いてみたいと思います。生きていても、死んでいても、人は孤独の中にいて、求めている、そう思うのです。
2014年/日本/67分/カラー
配給協力:株式会社キュリオスコープ
© 横たわる彼女製作委員会
一軒家に姉妹で二人暮らし。恵まれた生活の背景には両親による謎の蒸発。
ある日を境にして消えてしまった家族の温もりが残したのは、生家である大きな家と互いを思いやりながら支え合う姉妹の絆。
物語ではその後の二人を映し出して、仏壇の前で線香をあげる姉・松浦桃子(小松彩夏)の姿がある。隣では一人の男・藤井かずみ(木村了)も手を合わせ、かけがえのない恋人・みどり(相楽樹)の死を偲んでいる。
姉妹の絆までも切り離されてしまった桃子にとって、残されたのは妹の恋人と「死」の世界を超えて繋ぎ合わされたみどりの存在。
生きている2人は死んだはずの彼女の姿が見える不思議な関係へとなっていた。
監督:戸田彬弘
撮影監督:根岸憲一
脚本:寺戸優人
プロデューサー:阿部裕樹、神谷亘
小松彩夏
木村了
相楽樹
瀧内公美
佐藤睦
中島愛里
鮎川桃果
松木研也
2014年12月6日(土)~ 12月10日(水) シネマート新宿にてレイトショー